ただ、大好きでした。
バレンタインの時なんて受験で忙しくて、渡せたかさえも曖昧なのに
用意していてくれたこと、卒業してもなお、届けてくれようとする姿に、あんなにも、頬が綻び崩れたのに
わざわざ、家まで持ってきてくれるの?
蒼井の家からあたしの家までじゃ、2、30分は、かかるのに。
そもそも、あたしの家を聞かずとも知っていたこと自体、びっくりで。
でもやっぱり、そんなことでさえも、表情筋は弛むばかりで
あたしの胸を、刺激した。