飛行機雲
眠気をさそう春の陽気。


眠たくなるけど外に出ないのももったいない。


そう思い、空を見上げる。


そこには雲こそないものの、あの日と同じ様に飛行機雲が青空にラインを引いていた。






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『葵くん、お散歩でもしに行きませんか?』


「お嬢様、お散歩に出かけるのは構いません。しかし、傘をお持ちになった方がよろしいですよ。」


『なんで?こんなにも晴れているのに。』


そう言うと、2人は空を見上げた。


そこには一本の飛行機雲。


「飛行機雲があるでしょう?すぐに消えないのなら、それは雨が降る合図なのですよ。」


『そうなの?葵くんはなんでも知っているのね。』


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