舞蝶.・。*
―――――――莢SAID――――――――
重い・・・
体がダルイ・・・
頭がキンキンする・・・
ここ何処・・・?
寮の部屋・・・?
どうして…?
あたし。公園で倒れたんじゃ…
あたしが横を見ると、日向が寝てる
日向・・・。
もしかして日向が助けてくれたの…?
なんで・・・
なんで助けてくれたの・・・?
あたしは日向の頬に手を添えた
好きだよ・・・。
どうしようもないくらい…スキ。
自分が怖いくらい…スキ。
――――日向が大スキ――――
「・・・んあ?・・・・・」
日向が目を覚ました
あたしは慌てて手を放して、毛布に潜り込んだ
「莢・・?」
日向はあたしが被ってる布団をどかした
あたしは逃げるように、体を逸らす
日向はそんなあたしに覆いかぶさってきた
あたしの手を日向の手で押さえられる
「・・・莢。あのな…」
「イヤっ!!!聞きたくないっ!!!」
あたしの目からまた涙が溢れてくる。
その時、あたしの唇に日向の唇が重なった
深く甘いキス・・・。
「…ん…ぅ…」
あたしの口から甘い吐息が漏れる
頭がボーとしてくる