舞蝶.・。*
「い! おい!!」
だ……れ…?
「おいっ!!」
金髪君…?
「大丈夫か? 魘されてたぞ?
って…汗だくじゃねぇか。
……熱でもあんのか?」
あたしの額に手をあててくる金髪君。
…あたし。
またあの夢見てたんだ。
―――ズキッ
「…いっ!!」
分かる。
自分で分かる。
頭の痛みがどんどん激しくなっている。
「熱いな。待ってろ」
あたしを抱き上げて走る金髪君。
――今まで。
こんな事、心配してくれる人いなかった。