舞蝶.・。*





「い! おい!!」


だ……れ…?


「おいっ!!」

金髪君…?

「大丈夫か? 魘されてたぞ?
って…汗だくじゃねぇか。

……熱でもあんのか?」


あたしの額に手をあててくる金髪君。


…あたし。
またあの夢見てたんだ。


―――ズキッ


「…いっ!!」

分かる。
自分で分かる。


頭の痛みがどんどん激しくなっている。


「熱いな。待ってろ」

あたしを抱き上げて走る金髪君。


――今まで。
こんな事、心配してくれる人いなかった。




< 23 / 229 >

この作品をシェア

pagetop