強引な王子さまっ
「こっ…小諸花で…すけど…」


「花かぁっ!よろしくなっ?花っ!」








よっよろしくって…
「はい」って言わなきゃ
おこられる…よね…?


恐怖に負けてしまった私は








「はっはい…よっよろしくお願いします…」








こう言うしかなかった…







「かてーなぁー。タメだろ?気楽にいかねーとっ」








そっそんな事言ったって…
こわすぎて…
話してるだけで
奇跡なのにぃ…!








「んじゃっ。んっ」






手を差し出される






…?



「えっ…あのぉ…?」







これはどういう意味…?






「腰ぬけてるだろ?だからっ、ん!」









気づいてたんだ…








「あっありがとう…」





差し出された手に手をあわせ
立ち上がる






「んじゃーな!花っ」






手を振り上げ去っていこうとする三浦くん






あっ…助けてくれたお礼言わなきゃっ…







「あっあの!三浦くん!あのっ…」





お礼を言おうとするとまた近づいてきた三浦くん。



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