そばにいるのに..

『あっいけない、いけない
忘れるとこだったね。さあ
教えたんだから俺にも教えてよ』

ちっ。覚えてたのか。
まあ教えてもらったんだし
教えるか。

そこから私の熱血歌指導は始まった。

17号室の部屋からは
『ちがーう!!
なんでわかんないんだ!!』

『いやーもっと優しくう~』

という明らかに間違われそうな
おたけびが響いていた。

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