そばにいるのに..
『そうなんだ。確かに
誠君ルックス良い方だし
狙ってる人とかいるんだろうね』
『けど狙ってもしょうがないよ、
誠2年に彼女いるし…』
葵ちゃんの顔にチラりと
悲しみの様な表情が出た。
『あっ…、そうなんだ。
まぁあれで彼女いないってのも
ありえないしね!』
その時私の脳裏にさっきの
うざい先輩が浮かんだ。
『あっ!!もしかして誠君の
彼女って――…』
『森口 晴香…っていう人』
晴香…やっぱりさっきの
先輩だったんだ。