そばにいるのに..
『ありがとう』さえ
言えず麻里亜ちゃんは
行ってしまった。
私も重い足取りで家路
を歩いてく。
やっぱり麻里亜ちゃんの
言ったこと頭から離れない。
“葵には気をつけろ”
一体どういうこと??
葵ちゃんに裏があるっていうの?
けど、そんなのありえない。
だって私に友達になろって
言ってくれた優しい子だよ!
私は葵ちゃんを信じるもん!!
この時私は気付けなかったんだ。
麻里亜ちゃんの言ったこと
信じることが出来なかったんだ。
まさか葵ちゃんが
そんな人だったなんて…。