夏恋―NATSUKOI―
「理性飛びそうになった…」

顔を真っ赤にして言うので、つられて真っ赤になる。

「続きはまたな?」

イジワルに笑う彼を見て、私はまた真っ赤になる。



――
――――

楽しい時間はあっという間で…

帰る時間になった。


侑汰くんの運転する車の中、私たちは肩を寄せ合って寝た。

だから、枝里と侑汰くんが…


「本当、夏の恋に溺れたって感じだね?」

「枝里、上手いこと言うじゃん」

「まーね」

「俺もあるよ、夏の恋だから…夏恋?」

「下手」


こんな会話をしていたなんて。

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