君を想う

麻美の決意

学校に行くと 昼休みだった


「麻美!」


声をかけられて 振り返ると


咲帆ちゃんが居た


「・・・咲帆ちゃん」


「珍しいね? お昼からなんて」


「あ・・・ちょっと風邪気味で」


なんて ウソをついた


本当は 風邪なんか引いてない


学校に行きづらいとか・・・


そんなんじゃない


「大丈夫?」


「うん・・・」


教室に着いて 席に向かった


「朔哉君・・・」


朔哉君は 携帯をいじっていた


「麻美・・・来てたのか?」


「・・・うん あのね


ちょっといいかな?」


「ああ・・・」


私と朔哉君は 教室を出て


屋上に向かった


着くと 誰も居ない・・・


当たり前か


風が少し強く吹いた


「どうしたんだよ?」


「・・・私 朔哉君とは付き合えない」


俯きながらそう言った
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