君を想う
Chapter4 恋心の行方

朔哉のヤキモチ

教室に行くと 朔哉君がやって来た


昨日・・・朔哉君にも


心配かけちゃったな・・・


「・・・ちょっといいか?」


「え?」


ガシ


手を引っ張られて 廊下を歩く


連れて来られた場所は


階段のおどり場だった


「昨日・・・大丈夫だったか?」


「あ・・・うん


心配かけちゃってごめんね?


お兄ちゃんにも心配かけちゃった」


「・・・そっか」


なんか・・・気まずい


朔哉君は 少し悲しい顔をしていた


「あの・・・朔哉君・・・?」


「・・・俺 麻美の兄貴に嫉妬した」


え?


お兄ちゃんに・・・嫉妬?


どうして?


「・・・ごめんな? こんな俺で」


「え?」


それは・・・どういう意味?


どうして 朔哉君が謝るの?
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