君を想う
向かった場所は 屋上


「さ・・・朔哉君


あの・・・手・・・」


そう言いながら 俯いている


ますます可愛い・・・じゃなくて


てか 俺変態みたいじゃん


「ああ・・・ごめん」


本当は 麻美の手を離したくなかった


でも・・・麻美が困るから


離したんだ


「気にするなよ?」


「え?」


きょとんとしながら 俺を見ている


「女子達の・・・悪口


あんなの気にすんなよ?」


「慣れたから気にしてないよ?」


慣れたって・・・


でも いくらなんでも


傷付くのは 麻美だろ?


「俺は・・・お前が好きだから


だから 守りたいんだよ」


「朔哉君・・・」


なんか今 カッコイイ事言った?


てか 自惚れてるし・・・


「ありがとう・・・でも大丈夫」


そう言って 麻美はフェンスに


寄りかかった


俺もフェンスに寄りかかる
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