君を想う

痛む想い

お兄ちゃんに手を引かれて


家に帰っていた


まさか・・・ゲーセンに居たなんて


ちょっとビックリだな


握られた手が・・・痛い


「お兄ちゃん・・・」


「え?」


「手・・・痛い」


「あ・・・ごめんな?」


そう言って お兄ちゃんは


私の手を離した


「お兄ちゃん・・・どうして


あそこに居たの?」


「バイトの帰りで・・・


ちょっと気晴らしに行ったんだ


そしたら 麻美を見つけて」


少しだけ・・・お兄ちゃんの顔が


悲しそうに見えた


見る度に・・・私まで悲しくなってしまう


そんな顔しないでよ


「・・・ごめんなさい お兄ちゃん」


「謝るなよ・・・ちょっと


ヤキモチ妬いたんだ」


そう言って お兄ちゃんは


私の頭に手を置いた


ドキン


私・・・知らない内に


お兄ちゃんの事 傷付けていたのかな?
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