君を想う
私は深く思い悩んでいた


だけど・・・それは


「私はね 麻美・・・


朔哉と健さんの事


両方好きになれとは言わない・・・


でも 本当の想いは


言葉にしなきゃ伝わらないと思うよ?」


言葉にしなきゃ・・・伝わらない


朔哉君もお兄ちゃんも


大好きだから・・・


はっきりしない自分が大嫌い


胸の奥が モヤモヤして


「私・・・見つけられるかな?」


「うん 麻美なら大丈夫だよ?」


咲帆ちゃんは 笑ってそう言った


好きになる事が 恋が


こんなにも苦しくて 切ないなんて


知らなかった・・・


思わなかったのかもしれない


今まで・・・恋なんて


した事なかったから


「麻美」


ドキン


振り返らなくても わかっていた


朔哉君だって・・・


でも・・・今 振り返ったら


きっと私は泣いてしまう
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