君を想う

零れ落ちていく気持ち

咲帆ちゃんに連れられて


私は廊下に居た


「本当に心配したんだからね


麻美 最近調子悪いみたいだし・・・」


「・・・ごめん」


「いいよ! 顔色さっきより


いいみたいだね」


さっき寝たら 少しだけ


軽くなった


朔哉君が夢に出てきたな


胸が・・・少しだけ苦しい


「麻美 本当に大丈夫?」


「・・・うん 心配かけちゃって


ごめんね?」


少しだけ ぼんやりする


「椎名さん」


声をかけられて 振り返ると


3人ぐらいの女子が立っていた


「・・・なんですか?」


「あなた 倉崎君と付き合ってるの?」


「え?」


なんで・・・?


「さっき あんたと倉崎君


保健室から一緒に出てきたの見たんだけど


もしかして 倉崎君の事


たぶらかしたんじゃない?」


私が・・・朔哉君を


たぶらかした?
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