君を想う

ありふれた切なさ

・・・数日後


朔哉君は 私を無視していた


さすがに・・・傷付くな


でも 話しかけようとしても


どこかに行ってしまう


「ちょっと麻美!」


咲帆ちゃんが やって来た


「最近 朔哉あんたの事


無視してるじゃん!


どうしちゃったのよ?」


「・・・わからないよ」


わからない・・・自分でも


酷い事言われて 悲しくなった


でも 無視される方が


余計に傷付くよ


目頭が熱くなってきた


やばい・・・泣きそうなんだ


「あ! 朔哉くーん!」


「おう!」


声のする方を見ると 朔哉君が


女の子と話をしていた


笑ってる・・・


「朔哉の奴 最近あんななんだよな」


近くに居た亮介君が


そう言いながらやって来た


「え?」


「麻美ちゃん以外の女の子と話すの


初めて見た」
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