彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

甲子園へ行こうよ

西條先輩の担当医の小林先生は凄く口の悪い先生だった。


西條先輩が担当医に、私の事をどう話したのか知らないけど、ボロくその言われようだ。


「弘也がおまえみたいな男女を好きになったのか、理解に苦しむよ。胸はないし、身長もでかいしな。」


小林医師とあまり変わらない身長だけど。


あまりジロジロ見ないでほしい。


「真っ黒で全く女らしいとこないし、弘也ならもっといい女がいるだろうに。」


本当に頭に来る医師だ。



「私は西條先輩が好きではありませんから、心配はご無用です。」


呆れた顔で睨まれた。


本当にやだ。


「おまえは自分の気持ちに気付いてないのか。好きだから、取り乱して泣いてると思うけどな。」


そんなつもりではない。


取り乱して泣いてなんかいない、床に座り込んで泣いてしまっだけ。



好きの気持ちが分からない。


西條先輩と離れたくないと言う、この気持ちが恋なのか。


恋した事がないから分かりません。








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