彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
呆れてる陸斗置きざりにして、西條先輩と走りに行った。


朝走ることは無理だと思ってたが、走ってみると気持ちがいい。



「千比絽、走るの早すぎ。」


嘘、先輩に合わせてゆっくり走ったつもりなのに。


西條先輩が大きなため息をついた。


「俺は千比絽みたいに体力ありあまってないんだよ。」


さっきから我が儘言い過ぎです。


でも、そんな我儘も嫌じゃない。


「俺は千比絽の事嫌いじゃないから。」


それって、どういう意味です。


意味が分かりません。


「女子としての千比絽が、嫌いじゃないって事だよ。」



女子としての私を嫌いじゃないって、好きって事。


そんな事聞けません。


西條先輩の言うことは、いつも唐突過ぎて分かりにくい。


恋愛経験のない私には難しくて、分かりません。


こんな時どうすればいいのか。


誰か教えてください。












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