逢いたい...(短編)
素直
どうして、あの時に素直に慣れなかったのだろう。
今では、もう皆からは「ラブラブ」だと思われているけど・・・。
そこに行くまでは、とても大変だった。
【愛李菜side】
凌?。本当にあたしのこと好きなの?。って思うことが良くある。
だって、最近手も振ってくれないじゃん。
はぁー。深く考えすぎってわかってるけど。
心配で。心配でしょうがないんだよ?。
そんなことわかってないんよ。
「愛李菜は、最高だよ」って言ってくれたのも嘘?。
「オレは、愛李菜を守るよ」って言ってくれたのも嘘?。
そのことを紗紀に相談した。
そしたら、
「愛李菜。ちょっと待ってて」
そう言ってどっか言ってしまった。
「ちょ、っちょ。」
どこ言っちゃたの?。あ。紗紀が戻って来た。
「どこ行ってたの?」
詰め寄る私。
「水野のところ。」
え。何で。
「何しに?」
何しに行ったの?ねぇ。
「愛李菜のことどうおもってんの?って聞きにいってきた。」
紗紀。
「何だって?」
そう言った。
「好きだけど?って言ってたよ」
嘘。本当なの?。
「本当に?」
そんなこと信じられなかった。
「うん。愛李菜は、ちょっと考えすぎなのよ!っそんなに彼氏のこと疑ってると嫌われちゃうよ?。」
そう言って自分の席に戻ってしまた。
「そうかもね。」
独り言を吐いた。
ちょっと考えすぎなのかな?。
でも決定的証拠があった。
前に凌と仲が良い瞳(ひとみ)が言って来た。
「水野居るじゃん?。あいつに「愛李菜のこと好き?って聞いてyesかnoで答えて?」って聞いたら「no」って答えたんだけど・・・。何かあった?」
そう聞いてきた。
嘘。嘘だよね?。神様が意地悪してるんだよね?。そう信じたかった。


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