愛×7
居間に着き母の向かいに座ると
何?と聞く前に要件を言った。

母「羅喜、折り入って頼みがあるの。」

珍しくもない事だが
いつもおちゃらけている母さんが
真剣な表情で頼み事をしてくる時は
ろくな事じゃない。

羅「……何だよ…。」

冷や汗をかき、顔をひきつらせていると

母「あのね、今早朝5時でしょ?
  今日から夏達が居る男子高
  つまり私とパパが経営している学校に
  男性教師として来てほしいのヨ。」

ほら、ろくな事じゃない…。

羅「嫌だ、男子高に男性教師として何て
  誰が、ハイそーですかって言って
  許可する。」

母「…羅喜、来ないと羅喜が大好きな
あの店のケーキ、一生買って来ないわよ?」

…

羅「喜んで男性教師として行かせて貰いますっ!」

あの店のケーキにあたしはとてつもなく弱い。

だから考えより先に言葉が出てしまう…。


母「良く言ったわ!さ、そうと決まれば
  荷物まとめてね、寮だから。
どうせ夏達も私達もずっと学校に居る訳だし
  これで、夏達も羅喜が来たって言って
勉強に身が入るわねっ!」


あぁー…夏達、かんっぺき忘れてたわ。

さっき母さんも丁寧に説明してくれたのに
ホント、忘れてた。





女に二言はないから、仕方なく
服や日用品を大きいバックに詰め込んだ。

一応女だが使う物、服や家具は全て男物。

デザインが、な?

メンズのそのまま買ったら服とか
サイズ的に合わないし。
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