RED×HEAVEN
邪念が脳裏をかすめる度に頭を振り、その邪念を追い出そうとする。



自分の気持ちが傾いているのはわかっていた。



でも、良心が、モラルが、プライドが、自己愛が、ルナに対する愛情が、それを阻止しようと躍起になっている。



俺はもう、それらに頼るしかなかった。



なんとか俺を止めてくれ。



間違いを起こさないように、見張っててくれ。
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