RED×HEAVEN
「でね」



男の子が女の子の話を引き継ぐようだ。



「リュウにはその罪を償ってもらわないといけないんだぁ」



男の子のまだあどけない話し方と『罪を償う』という言い回しがあまりにも似つかわしくなかった。



「あぁ、それはありがたい。地獄にでも墜とされるのか?喜んで」



死んでしまっては償いは出来ないと思っていたから、俺にとってその話はむしろ朗報だった。



「そうじゃないんだぁ」



女の子が言った。



交互に話すのでどうも落ち着かない。
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