RED×HEAVEN
どうして俺たちは、出逢う宿命だったのだろうか。



どう足掻いても、いつか離れてしまうとわかっていたのに。



のちに出逢う事になる神様は、本当にどこまでもどこまでも意地悪で気まぐれで、残酷だ。



愛せば愛すほど辛くなるこの恋を、どうして俺たちにさせたんだ。



ルイは俺がいなくなった時、何を思うのだろうか。



やはり、神様を恨むのだろうか。



それとも突然現れた俺を恨むのだろうか。



ルイ。



好きになってゴメンな。



傍を離れなくてゴメン。



俺にはそんな勇気はないんだ…



お前を自ら手離す勇気なんてないんだ…



今も隣で幸せそうな顔で笑っているルイに、そんな事を言える勇気も覚悟もない…
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