RED×HEAVEN
嫌な予感というものは何故か的中するもので、その日も朝からモヤモヤした気持ちだった。



天気は快晴。



それなのにモヤモヤしていた。



あの男を見るまでは、その予感が的中するとは思ってなかったし、そもそもそのモヤモヤが『嫌な予感』だという事にすら気付いていなかった。



ルナを墜としたあの男はその日、また俺の大切な人を奪おうとしていた。



「マユが死ぬよ」



当然そう言ったのはエンだった。



マユ…?



「は?」


「だから、リュウ助けなきゃマユが死ぬんだってば!」



いきなり呼び捨てでマユと言われても、一瞬誰の事だかわからなかった。
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