RED×HEAVEN
エンとエマが、閻魔は辛いと言っていた理由が少しは理解出来た気がした。



閻魔が容姿を変えられるという事は、エンとエマにも以前に違う姿で会っているという事なのだろうか。



抱きしめられた時のあの懐かしい感じ…



誰だ…



どこで会ったんだ…



「勘ぐるな。

知ろうとするな。

お前があの2人の正体に気付けば、あの2人は今までの記憶を全て失い、また仕事人に戻される。

そこでもう一度死ねば、グレイブに送られるぞ」


「どういう事だ」



神様は長い説明に疲れたのか、また深呼吸をし、長い足を組み替えた。



「魂に閻魔の正体がバレればそういう事になる。

ここでの絶対的な掟だ。

それが、容姿を変えるもう1つの理由」



魂に正体を知られてはいけない。



容姿が別人だから相手はもちろん気付かないし、自ら名乗る事もしてはいけないという事か…



その魂が、例え自分がどれだけ愛した人だったとしても…
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