木苺の棘
私達は、手を繋ぎ

人の目を掻い潜って
夜の街に消える・・・

そして

今また、ひとつになる。

私は今・・・

最高の男に抱かれる。

貴方の背中の白い蝶は
八重・・・

ねぇ、八重

貴方から、二度と漣を
奪ったりしない。

独り占めなんてしないよ。

一緒に、漣を共有できれば
それでいいよ

だから、二人の事

許してくれる?

私は、真っ暗な部屋で
眠りにつく。

スヤスヤと寝息を立てて
眠る・・・
< 369 / 674 >

この作品をシェア

pagetop