木苺の棘
それだけ告げて、貴方は
店を出て行った。

店の前、煙草を銜えて
路上にしゃがみ込む貴方は
何度も、ジッポーライター
の蓋を片手で開けては
火をつけ閉じるを繰り返す

その音が、響く。

何度も、何度も・・・

その前に私は立つ。

見上げる貴方。

「終わったのか?」

「はい、あの・・・?」

「じゃあ、行こう」

貴方は立ち上がり
銜えた煙草とジッポーを
上着のポケットにしまった。
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