木苺の棘
終わらせる為に

私は漣への愛を

この胸の、ずっと奥に
閉じ込めることにした。

貴方へと溢れ出す愛を
この胸に封印する。

アリス・・・

漣への愛を封印できる?

ねえ、本当にできるの?

鏡の前・・・

『もう、疲れた
 
 どうでもいい』

漣の寂しく、遣る瀬無い声が
聞こえる。

馬鹿な私は、漣を失った
悲しみに涙を流す。

アリス・・・

泣いたって仕方ないよ。

諦めなきゃいけない。
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