木苺の棘
どこを、どう歩いたか
分からない。

幸い、肩に斜めにかけた
小さなポシェットに
お金と携帯電話は
入っていた。

私と八重の間に
決め事なんて何も無い。

お互いに先輩を好きな事
は分かっていた・・・

私は、先輩を好きな気持ちを
彼に伝える事もできないまま
この恋を終わらせる。

八重と一緒に喜んで
あげなきゃいけない。

八重の想いが、たまき先輩に
通じて良かったね。

そう言ってあげなきゃ・・・
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