幼なじみは俺様彼氏
次の日。



空港には洸輔たちも来た。



奏汰が行くのは二回目なのに…。




あたし、涙が止まらないんですけど!!





「楓泣くなよ、まぢで…。一回目泣かなかったじゃんよ…。」

「だって〜!!」

「はぁ〜…ちょっと来い。」





奏汰はあたしを物陰に引っ張った。




怒った?




「やめろよ、まぢで。カワイくて離したくなくなる…。」

「え…?」

「俺だって元気になった楓とまだいたいんだから…。」




そっか…。




奏汰も同じだったんだ…。




「わかった…。泣かないよ。」

「エライ!!」





奏汰は笑ってあたしの頭を撫でた。





「楓、顔あげて。」

「え?」

「俺しか考えられないように…。」

「そ…んっ…」




こんなとこでこんなキスしなくても、あたしは奏汰しか頭にないよ…。





「はは、エロイ顔。」

「なぁ!?」

「誰にも見せんなよ。」

「バカ奏!!」

「じゃ、行ってきます!!」

「…行ってらっしゃい!!」




言えて良かった。




その後、みんなにからかわれたのは言うまでもない…。





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