幼なじみは俺様彼氏
奏汰が嫌なわけじゃない。




むしろ奏汰がいい。





でも…だってあたし初めてだし。




怖いじゃん?






「楓、おいで。」

「食う?」

「食わねぇ。」





その言葉を聞いて、あたしはいつもみたいに座った。




やっぱり奏汰が後ろから抱きしめてくれる。





「奏クン、今日ありがと♪」

「楽しかった?」

「うん♪それに嬉しかった。あと、奏汰の彼女だって自信持てた。」





うん。




あたしは堂々としてるんだ。





彼女はあたしだって。





「奏、キス…。」

「はいはい。」





たまに、すごくしてほしくなる。




そのときは、今みたいに恥ずかしがらないでキスしてって言える。





奏汰のキスは優しくて大好き…。





「満足?」

「まだ…。」

「リョーカイ。」





奏汰、ホントにありがとう。




ホントに大好き。





きっと、あたしを悲しませるのも喜ばせるのも。





大胆にさせるのも、こんなに好きにさせるのも。





奏汰しかいないよ。





大好き…。



< 65 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop