空が恋で満ちる時

その瞬間、空から龍のようなものが彼めがけて急に突っ込んできて、

彼をおもいっきり弾き飛ばした。


「うわっっ!!」

「きゃあっ」



「いてて……え、ええぇッ!?」


地面に投げ出された高橋くん。

見上げると、巨大な蛇のようなものが彼の視界を塞いでいる。


「よ、よ、よ、妖怪……っ!!??」


…彼はそのまま気絶してしまった。


そしてその龍は一瞬で人間の姿に変わり、私の肩に手をかける。


「危ないところじゃったのう」


「………」


「ヒメ?」


(ホントに…………最悪。)


< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop