自伝

迷い

やっと保育園に行く日が来た


途中入園だったけど、新入園と同じ入園式をした。


初めての入園式の時は悟史さんと3人だったけど


今度は2人きり


周りはみんな旦那さんや親戚がこの入園式を心から喜んだ


母子家庭でも何も恥ずかしい事なんてない


私達は私達だからね


胸を張っていよう


私のわがままのせいで春陽からお父さんを奪ってしまったから


お父さんがいなくても


楽しい生き方をしよう


春陽が保育園に通うようになったので


そろそろ、私も仕事を探さなきゃ


資格を武器に直ぐに見つかるだろうと


余裕だったけど…


「失礼ですが、お子さんも小さいですし…せめてご両親でもそばにいらっしゃればね…」


「なんとかなりますから」


「じゃあ子供の具合が悪い時はどうするんですか?

そのたびに休むまれてもねぇ…

時間的にもいつも保育園の時間に帰れる訳じゃないから

申し訳ないんですけど…」


「そうですか…ありがとうございました」


予想外だった。
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