自伝
鈴ノ木君の思いがけない救援物資に


感動した


他の食材を全部冷凍して


毎日少しずつ春陽にだけ作って食べさせてあげた。


春陽のインフルエンザが治ったころには年が明けてた。


早速区役所に行き
事情を説明した


区役所の生活福祉課の人は


「まず、区から5万円をお貸ししますから。返済は無理のないように毎月少しずつお返し下さい」


「はい…」


色々書類を書いて


5万円を受け取り、この日は家に帰った

使ってしまったら


返済が出来なくなる

だから、5万円をそのまま毎月返した。

次の区役所からの連絡がくるまでには一週間かかった。


その間、残ったパンのミミを牛乳に浸して春陽には食べさせてた。


保育園に行けば給食が出るから


保育園にだけは絶対に連れて行った。


携帯も止まり


今は誰ともつながらない


一週間後に区役所から呼び出しの通知が来た


通帳と印鑑を持って区役所に向かった。

淡々と説明を受けていくつもの書類を書き


小切手をもらった


生活保護の開始が決まった。
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