自伝
病室で2人きり

沈黙が続いた

ただ佑一は、ずっと黙ったまま、私の手を握り締めてた。

翌日、破水しかけた為、掛かり付けの産婦人科へ移された

1階の受付で何かもめてる声が2階の病室まで響いてた。

「このまま、ここでお腹の子供始末してくださいよ!!お金なら幾らかかってもいいですから!!」

「本人の意思でないことは出来ませんから」

「何言ってんのよ!!
大体、うちの息子の子供だって、証拠あるの!?」

「困ります!他の患者さんもいらっしゃるんです!言葉に気を付けて下さい!」

凄まじいやり取りだ
病院にまで乗り込んで来たのは、佑一のお母さんだ…。

先生がゆっくりとした口調で

「とにかくお引き取りください」

とだけ言って静かに促した。

夕食が運ばれて来た時に先生も病室にやって来た。


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