自伝

分岐点

何とか、体の状態も落ち着いて自宅に帰る事になった。

2人で暮らした部屋は入院中に引き払われてしまったから、そうするしかなかった。

お父さんはなるべく私とは顔を合わせないようにしてた。

夜、私抜きの家族会議が毎晩行われていた。

お姉ちゃんやお兄ちゃんは、出産を進めてくれてた。

みんなで、育てればいいと言ってくれてた。

お父さんだけは、大反対した。


世間体の問題と佑一の子供だと言うことが許せないからだ。

「どうか…このまま良い結果で終わりますように…。」

毎晩 祈った。

お金の問題とか自分ではどうにも出来なかったから、今回ばかりは、家族に逆らう事は出来ない

数日後、お母さんと産婦人科を探して歩いた。

今から手術を引き受けてくれる病院を探してるのだ。

そんな事に全く気が付かなかった…。

自宅からそんなに遠くない女性の先生がやっている病院が、事情を知り、渋々引き受けたらしい。

私がまだ未成年だと言う事と、私の将来を考えて

今、出産の道を選ぶより、新しい出会いや人生のやり直しの為にと言うのが先生の決断の理由だ。

そんな説明をされ、当然、私は絶望し今度は本当に死にたくなった。

泣きじゃくる私に
説得する先生も泣きながら説得し続けた。

手術は2日後になった。


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