自伝
港には土曜日という事もあって釣りをしている人とかが沢山いた。


夜になると夜景が見える一番キレイな場所に向けて車を停めた。


「今日はびっくりしました」


「なんで?」


「だって、土曜日ですよ…しかも家の前にいるなんて」


「早く会いたかったんだよ」


・・・・・・・・・

少しの沈黙の後


「出逢いはあった?」

一瞬、健太の顔が浮かんだ。


「ある分けないじゃないですかぁ
みんなお勉強に必死って感じでしたよ」


夜合宿先を抜け出したり、健太とのことは絶対言えない…。

「俺さ…
離婚するかもしれない」


「えっ!?」


「先週、妻が家を出たよ」


「それでいいんですか!?」


「お前って不思議な女だなぁ」


「えっ?」


「普通、離婚するっていったら喜ぶでしょ!?なんで、心配してるんだよ」


「私のせいになるのが…イヤ…だから?」


「まったく(笑)」


「ずっと、俺のそばにいてくれるよね」


照れながらうなずいた。


いつの間にか陽が沈んで、港には数々の船の灯りや湾岸沿いに建ち並ぶ建物の灯りが、月と一緒に真っ暗な海を輝かせていた。

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