自伝

復活

その夜、亮に送られて一つ隣の駅前にある店へ行った。


「じゃあ、終わったら電話して、迎えに来るから」


「大丈夫だよ。子供達いるし、家に居て。タクシーで帰るから」


「わかった。でも、本当電話していいからな」


「わかったって」


車を降りて、店の中へ入って行った。


エレベーターを出ると若い男の人達が一列になって出迎えてくれた。


「いらっしゃいませ!!」


「あれ?店間違えた?」


と、その中の1人が

「婦人会のご予約の方ですか?」


「はい…。でも、ここって…ホストクラブ…じゃ?」

にっこり笑って

「そんなに怯えなくても、大丈夫ですよホストクラブというよりも、パブですから」


違いがよく分からなかったけど、まっ自分でお金払う訳じゃないから、いいか…と案内された席へ向かった。


「若いですよね?いくつ?」


「私ですか?22です」


「平沢運送さんの次期社長夫人なんでしょ?」


「なるのかなぁ?」


「でも、22で言っちゃ悪いけでどこの集まりはキツイよ(笑)」


「私もそう思う。」

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