優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「プロポーズされたの。でも、ママねすごく悩んでる」


「どうして?あたしのせい?」


「違うわよ。大樹さんにも大学生の息子さんがいらっしゃるの。だから雪穂も本当の娘のように可愛がってくれるって言ってくれてるから、心配はしてないわ。でもね…」


「仕事?」





ママはあたしが一番で、次には仕事。


だから彼氏よりも仕事を優先するのは当たり前だったし、それで何度も彼氏とは終わってきてる。





「ちょっと結婚に戸惑ってるのかな」


「そっか」






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