優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
「心配で見にきてくれたんですか?」


「荷物まとめろ」


「へっ?」





いきなりなに言ってんの?このお兄さまは。

荷物ってなに?





「今日から俺の家で暮らせ」


「はぁ?ママたちは?」




優しい微笑みなんかなく淡々と無表情で話すお兄さま。


この間の優しい感じが全くないんだけど。




「親は帰って来ねぇぞ。今日から俺とふたりっきりで住むからな」


「え?なんで?」







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