優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
それからまた何日かたっても、大雅はおかしいままだった。





「大雅、どこか悪いの?」





もしかしたら、性病とか?
だからあたししか抱かないとか?


それなら、大雅、最低すぎだよね。



大雅はそこまで悪いやつじゃないし。






「どこも悪くねぇけど?」


「それならいいんだけどね」





また、ふたり黙ってテレビに目をやった。






< 334 / 361 >

この作品をシェア

pagetop