優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
こんな短期間で結構、俺の事を分かってやがる。


ガキのくせに。





「俺はいつも優しい」


「それはそうだけどね」




否定の言葉が返ってくると思ったから、またちょっと意外だった。



俺は雪穂の事をちっとも分かってねぇな。



今だって頑張って明るくしてたのでさえ気づいてやれなかった。







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