初恋ノ詩 1


本当に懐かしい……

これは幼い頃の海里と私だ。

こんな約束もしたなぁ……
でも今は……

全てを忘れ
失ってしまった……


そして少女は夢の中の小さな男の子の名前を呟いた。


「海…里。」

と。


そう、それは紛れもなく今日
一緒に遊園地に来た海里のこと。


そしていつも海里の記憶の中に

現れる少女の名前は……


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