初恋ノ詩 1


理穂が広げたのは
俺の得意とする英語だった。

どうやら俺が広げた数学も
理穂の得意教科だったらしく

二人でわからないところを
教え合いながら時は流れた。

「ここの公式をこう応用するとね……」
と俺に教えてくれる理穂。

「この基本系をこの疑問文に使う時は……」
と理穂に教える俺。

そんな風に楽しく勉強するうちに
もっと理穂の事が好きになっていった。

俺は理穂もそうであってほしいと
思った。


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