初恋ノ詩 1

新しい家

「か…り かいり 海里着いたわよ!家に着いたの!ほら、早く起きて家具はもう引っ越しの人達が運んでくれたけど、まだ小さな荷物は残ってるんだから。ちゃんと起きて手伝いなさい!」

寝起きの頭にお母さんの声がキンキン響く。

「う…うん、わかった。」

そう言いながら体を起こし、車にのっている段ボール達を運び始めた。

これも運んでもらえるように頼めば良かったのに。

そう呟いたらそれを聞いていた母さんに、

「お金がかかるのよ。文句言わないでさっさと運ぶ!」
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