×隣のヤンキー少女×




『なにそれ! そんなの人それぞれでしょ!? いちいちそんな理由でキリをいじめるなんて信じらんないっ』



正義感が強く、心優しい彼女に紀理はいつも守ってもらってばかりだった。


『アミちゃん…』



マンションの部屋が隣で、昔からよく一緒に遊んだ二人。


大切な友達をいじめられるのが、亜美はどうしても許すことができなかった。



『ありがとう、アミちゃん。 僕はもう大丈夫だよ』


彼女を心配させないように、ニコッと笑ってみせた。






『…僕がもっと、強くなるから』




幼い紀理は、大きくなったら 亜美を守れるような男になろう

そう 心に決めた。





……――――



< 2 / 53 >

この作品をシェア

pagetop