ダブルハーツ
「大丈夫だよ、自分を追い詰めないで。桐人さんは分かってくれてるよ。だから次に会った時、素直に謝ることができると俺は思う」
「アサト……」
顔をあげると意外にアサトの顔が近くて驚いた。
ほんのり汗ばんだにおい。
でもそれは私の嫌いな匂いじゃない。
優しい匂いだ。
周囲が橙帯びてるのも気にせず、私はじっとアサトの顔を見つめ続けていた。
鼓動がドクドク破裂しそうになっている。
「アサト……」