ふたりりさいたる−先生へ−
浅野の存在


「‥んだ‥かんだ‥おい‥神田!」

はっと前を見ると黒板いっぱいに
カラフルに書かれた人の名前と説明

ちらほら下手くそな世界地図


「寝過ぎ。顔洗ってこい」


少し強張った顔の浅野

大丈夫だからといい目をこすり
渋々ノートをとる


あー‥
もう世界史で今日学校おわりか
うち寝過ぎだな


ノートをとってる途中に浅野が

「今から時間取るからノートとっとけ」

とみをなにいいうちの横に来た


するとうちの横でしゃがみ机にひじをついた

‥顔ちかい


「お前まじ寝過ぎ。放課後教室残ってて」

「‥説教かよ」

「まあそんなトコ」



チャイムが鳴った

浅野はすこしぴくっとして教卓に戻り
んじゃーHRいいから
気をつけて帰れよー!

といって教室を出た


その声を合図にみんないつもの様に
次々教室から出ていく


部活に行く子

遊びに行く子

彼氏を待つ子


30分もしたら教室は
私だけになった


時計を見ると
4時をまわっていた

浅野おそいな
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