狼クン達のオリの中③【完】
その斜め後ろに、もうひとり男の人が立っていたけど。


こっちは、なんだろ……。


お店に飾ってあるマネキンみたいに、綺麗で端整な顔だったから。


“大河くん”が、ワイルドな方だって、すぐにわかった。


そのすぐ後……。


「あ、大河くん。
久しぶりっ♪」


座っていたソファから立ち上がり、弾んだ声とともに、薫が大河くんのところに駆け寄った。


その瞬間……。
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