新着メール1件☆



「玲羅〜
今日も朝から憂斗がね〜」



始まった。


もう毎日恒例になってる那奈のノロけ………



まぁあたしがムカつかない理由は、那奈だから(笑)



て言うか、憂斗先パイも那奈も何かお似合いって言うか……



「はいはい。
どうせ朝からチューしてきた〜とか言いたいんでしょ?」



「も〜!
玲羅冷たい〜!

私に言わさせてよ!」




毎日同じこと聞いてるんだから良いでしょ?



ホント耳タコだから。



「冷たくて結構。
どうせ冷血人間ですから。」




って、
あえて自分を悪く言ってみる。



「なーに言ってんの?
玲羅は超良い子だよ?

私の一番の心友だもん!」



まぁ、
こう言わせたいだけだけど(笑)



「それも、知ってる。
耳タコだって言ってんじゃん。」



「もう!
玲羅ってば〜」



「アハハッ
怒んないでよ。」



「あっ!
玲羅珍しく笑ったね。」




気づくと周りの視線が………



顔を赤らめる男子どもと、物珍しそうに見てくる女子。



あーうっとしい。



「あたし、そんなに笑うの珍しい?」



「珍しいよ!
特に他の人には(笑)」




はぁ〜


この視線が痛い。



見てこないでよ。
バカ獣ども!



「玲羅。」




………?



今のって那奈じゃないよね?



「あっ……
彰?どうしたの?」



「ちょっといいか?」




気まずかったはずなのに……。



あたしだけか?


思ってたのは………



「分かった。
屋上にでも行く?」




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